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家庭教師とその弟
第5章 ご招待
2日後の土曜日の18時。
窓から外を覗くと、それらしき影があったので、急いで家を出た。お母さんには友達の家に泊まると言って出かける。
家の前の路地で、先生は空を見上げていた。
今日は眼鏡をかけていない。
「先生」
「あ、おう。行くか」
私が左隣に行くまで、口角をあげたいつもの笑みを浮かべていた。
もしかしたら今日、初体験を完走できるかもしれない。この間は、多分、まだ途中だったから。
「先生?」
「ん?」
今日は先生と呼んでも怒らないらしい。
「先生は、兄弟がいるんですよね?」
一瞬躊躇ってから、先生は頷いた。
「名前は?」
「諒太郎」
「蓮と諒なんだね!かっこいいー!」
「かっこいいか?歳は12だぞ」
先生は顎をあげていつもより上から私を見下ろして言う。
「歳離れてるんですねーいいなあ」
「りかは、弟が欲しかったの?」
「うーん、そうかも」
「でもなあ、ちょっと反抗期入ってきてるから、扱いづらいかもな、諒は。」
そんな話をしながらも徒歩5分ほどで到着。本当に近かったんだー。自転車すらいらないなあ。
こんなにも近かったのに、先生と出会ってもう1年半が過ぎてしまった。ここまでくるのにそんなにかかっちゃった。
片思い歴1年半。あれ?でも、私のこと好きって、言われなかったっけ?あれ?どうだっけ?
「ただいま」
「おじゃまします」
窓から外を覗くと、それらしき影があったので、急いで家を出た。お母さんには友達の家に泊まると言って出かける。
家の前の路地で、先生は空を見上げていた。
今日は眼鏡をかけていない。
「先生」
「あ、おう。行くか」
私が左隣に行くまで、口角をあげたいつもの笑みを浮かべていた。
もしかしたら今日、初体験を完走できるかもしれない。この間は、多分、まだ途中だったから。
「先生?」
「ん?」
今日は先生と呼んでも怒らないらしい。
「先生は、兄弟がいるんですよね?」
一瞬躊躇ってから、先生は頷いた。
「名前は?」
「諒太郎」
「蓮と諒なんだね!かっこいいー!」
「かっこいいか?歳は12だぞ」
先生は顎をあげていつもより上から私を見下ろして言う。
「歳離れてるんですねーいいなあ」
「りかは、弟が欲しかったの?」
「うーん、そうかも」
「でもなあ、ちょっと反抗期入ってきてるから、扱いづらいかもな、諒は。」
そんな話をしながらも徒歩5分ほどで到着。本当に近かったんだー。自転車すらいらないなあ。
こんなにも近かったのに、先生と出会ってもう1年半が過ぎてしまった。ここまでくるのにそんなにかかっちゃった。
片思い歴1年半。あれ?でも、私のこと好きって、言われなかったっけ?あれ?どうだっけ?
「ただいま」
「おじゃまします」