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家庭教師とその弟
第5章 ご招待
お母さんが出迎えてくれるものかと思ったら、いたのは噂をしていた諒太郎くんだった。
「ねえ、俺の噂してなかった」
「えー?どうだっけ、りか」
「え?あ、ど、そ、そうだね?」
おどおどする私に向かって諒太郎くんは、
「おいおい、馬鹿正直かよ」
と茶化した。兄の蓮太郎先生を更に硬派にした感じがした。
「り、りかにバカとか言うな」
「それは失礼しました」
「よし、じゃあ家の案内するぞ」
そうして家を回っている間に気が付いた。この家は、兄弟2人で住んでいることに。
たまに祖父母は泊りにくるらしいが、親は別に家を持っているそうだ。ここからバイクで10分ほどだとか。
「諒太郎、今日どっか行かないの?」
料理好きな諒太郎くんが作ってくれたパスタをみんなで食べながら、先生は聞いた。
「行かないですねー」
「行ってよ」
「はい?」
「いや行くんでしょ?」
「行かないなー」
「なあ、頼むって」
箸を休めて頼んでも、諒太郎は俄然として態度を変えなかった。
こうして二人を見てると、兄と弟がまるで逆のように思えた。諒太郎くんは冷静で自信たっぷりなイメージ。
先生は、かっこいいけど、ちょっと動揺しちゃったりするところが可愛い。うん。可愛い。
食べ終わって、お風呂もあがったあと、先生が「俺の部屋で休んでて」と言うのでいよいよかなと思って部屋に入ると、後ろから諒太郎くんがついてきていて、話しかけてきた。
「ねえ、俺の噂してなかった」
「えー?どうだっけ、りか」
「え?あ、ど、そ、そうだね?」
おどおどする私に向かって諒太郎くんは、
「おいおい、馬鹿正直かよ」
と茶化した。兄の蓮太郎先生を更に硬派にした感じがした。
「り、りかにバカとか言うな」
「それは失礼しました」
「よし、じゃあ家の案内するぞ」
そうして家を回っている間に気が付いた。この家は、兄弟2人で住んでいることに。
たまに祖父母は泊りにくるらしいが、親は別に家を持っているそうだ。ここからバイクで10分ほどだとか。
「諒太郎、今日どっか行かないの?」
料理好きな諒太郎くんが作ってくれたパスタをみんなで食べながら、先生は聞いた。
「行かないですねー」
「行ってよ」
「はい?」
「いや行くんでしょ?」
「行かないなー」
「なあ、頼むって」
箸を休めて頼んでも、諒太郎は俄然として態度を変えなかった。
こうして二人を見てると、兄と弟がまるで逆のように思えた。諒太郎くんは冷静で自信たっぷりなイメージ。
先生は、かっこいいけど、ちょっと動揺しちゃったりするところが可愛い。うん。可愛い。
食べ終わって、お風呂もあがったあと、先生が「俺の部屋で休んでて」と言うのでいよいよかなと思って部屋に入ると、後ろから諒太郎くんがついてきていて、話しかけてきた。