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家庭教師とその弟
第5章 ご招待
「りか?え?諒!何やってんだ!でていけ!」
そうなじられても私を離そうとしない。
「先生っ」
「嫌がってるからやめろ!りかを、離せ!」
私と諒太郎くんを剥がしにかかるが、なかなか力が強い。
「彼氏じゃないんでしょう?なにそんなに必死になってるの。」
「は?当たり前だろそもそもここは俺の部屋だ!」
これが取り合いか。私のために争わないでというあれか。幸せの瞬間らしいが、そうは思えないほど暑苦しかった。そして痛い。
「りかのことは俺が先に好きになったんだ。渡さないからっ彼女いない歴3年さん!」
ひょいと持ち上げられて、ドアの外まで運び出された。そのまま隣の部屋に滑り込まされ、鍵が閉められた。先生はドアに指を挟んだらしかった。
「いってーーっ!!!諒!開けろ!開けないとドア壊してやるからな!」
「怖いね、ヒステリックになってるよ。こっちは静かに過ごそうな」
これから何が始まるのか、分からなかった。だって、12歳の子どもがまさか、そんなこと思いつくなんて思わないじゃない?
学年トップの頭脳を持つ彼は、少し緊張した顔で真っ直ぐ私に近付いてきた。
そうなじられても私を離そうとしない。
「先生っ」
「嫌がってるからやめろ!りかを、離せ!」
私と諒太郎くんを剥がしにかかるが、なかなか力が強い。
「彼氏じゃないんでしょう?なにそんなに必死になってるの。」
「は?当たり前だろそもそもここは俺の部屋だ!」
これが取り合いか。私のために争わないでというあれか。幸せの瞬間らしいが、そうは思えないほど暑苦しかった。そして痛い。
「りかのことは俺が先に好きになったんだ。渡さないからっ彼女いない歴3年さん!」
ひょいと持ち上げられて、ドアの外まで運び出された。そのまま隣の部屋に滑り込まされ、鍵が閉められた。先生はドアに指を挟んだらしかった。
「いってーーっ!!!諒!開けろ!開けないとドア壊してやるからな!」
「怖いね、ヒステリックになってるよ。こっちは静かに過ごそうな」
これから何が始まるのか、分からなかった。だって、12歳の子どもがまさか、そんなこと思いつくなんて思わないじゃない?
学年トップの頭脳を持つ彼は、少し緊張した顔で真っ直ぐ私に近付いてきた。