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家庭教師とその弟
第1章 先生いらっしゃい
ショーが始まる。ノックの音が合図。
「こんばんわ」
先生の声が廊下から聞こえた。それに応えようとしたが声が出ず、私は無言でドアノブを握る。手が心なしか震えている。スタートの扉を外側に開けると、いつも通り無造作な髪に、いつもの美しい顔で、いつもの笑みを浮かべた先生が私を見下ろしていた。今日は眼鏡をかけていた。

「あ、あ、いい、いらっしゃ、い」
吃る私に向かって先生は低くゆったりとした口調で話しかける。
「おう、どうしたの?焦っちゃって」
先生は必ず私の心を読んでくる。友達と喧嘩したときなんかも、言ってもいないのに当てられてしまう。
「ん?熱があるね?顔が赤いよ」
上から見下ろされる感じがすごく気持ちよくて、このままでいたかった。目線は私の目より遥か下、谷間を見ている気がする。谷間作戦は成功しているだろうか?でも先生、そんなしっかり見ないで。。。もっとチラ見とか、あるんじゃないの?恥ずかしい。。嫌われたり、しないよね?みこー!早速助けて!!そ、そもそも先生は、私をどんな風に好いてくれているのだろうか?やっぱり生徒として?それとも女として?
これはいつも思う疑問だ。
「りーか。なあ」
私の左頬をつねってくる。
どうしてこういうスキンシップを取ってくるのだろう。先生、だから私、どんどん勘違いしちゃってるんだよ。
「お返事は?りかさん」
膝に手を置いて目線を合わせてくれた。
「は、はい」
やっと声が出た。いつも以上に緊張してしまう。それでも私は、少しでも目に焼き付けたくて、私の目線に屈んでくれた先生の目をじっと見つめた。
今キッチンではお母さんがお茶を入れているのだろう。そんなような音が、階下から微かに聞こえる。他の音は、時計がカチコチ、私の鼓動の方が速くて、うまく数えられない。
授業はたったの2時間。時刻は刻々と過ぎて行っている。
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