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家庭教師とその弟
第5章 ご招待
お菓子を食べながらテーブルを囲んだ。
時刻は21時を回った。
私の目の前には、先生がいる。
「あの、じゃあきっぱり諦めるって?そういうこと?」
ベットにもたれて座る先生は、愛読しているという車の雑誌を見ながら答えた。
「俺も何度も聞いたんだけど、蓮に譲るわってそればっかり。諒の部屋に入ったら開口一番それだった。」
どうやら、諒太郎くんは私と付き合うのを諦めたらしい。友達ならいいか?と言ってきたので、それはりかに聞かないと分からないから、と、頑張ってな!とまで言ってきたらしい。なんだか腑に落ちないが、どうやらそうみたいで、諒太郎くんは今は勉強をするべく自室に戻っていた。
先生が車の雑誌をテーブルに置いたので、私もいじっていたスマホを伏せた。
先生は眼鏡をクイッとした。
「あ、あ、そっか。ふーん」
一挙一動がかっこよすぎて変な返事をしてしまう。先生は濃い顔立ちをしている。眉毛と髭は濃く、毎日剃るが大変だと言っていた。日本人というよりイギリス人のような顔立ち。諒太郎くんはというと兄より少し薄くした感じで、爽やか系の顔。顔の系統は違うのに、やっぱり兄弟だからか似ている。眼鏡をかけたら一瞬見分けがつかない。でも諒太郎くんの顔の方が女子受けするかなあ?体格も諒太郎くんは細マッチョっぽかったし、、
諒太郎くんも大人になったらもっとかっこよくなったり…?
あれ、なんで私、諒太郎くんのこと考えてるの?
「ねえ、りか」
「は、はい?」
先生は私を呼んだにもかかわらず、視線を落としながら眼鏡を外したりかけたり、雑誌に手をかけたり、そんな手持ち無沙汰な沈黙が数秒間続いた。
「りか、俺と、俺と、いや、なんでもない」
え!?
今の告白だよね?
絶対に告白だよね?
なんで言ってくれないの?
「え?言ってよ」
とりあえず催促。
「いや、なんでもない」
なんで?
私から言おうかな。そうしようかな。
時刻は21時を回った。
私の目の前には、先生がいる。
「あの、じゃあきっぱり諦めるって?そういうこと?」
ベットにもたれて座る先生は、愛読しているという車の雑誌を見ながら答えた。
「俺も何度も聞いたんだけど、蓮に譲るわってそればっかり。諒の部屋に入ったら開口一番それだった。」
どうやら、諒太郎くんは私と付き合うのを諦めたらしい。友達ならいいか?と言ってきたので、それはりかに聞かないと分からないから、と、頑張ってな!とまで言ってきたらしい。なんだか腑に落ちないが、どうやらそうみたいで、諒太郎くんは今は勉強をするべく自室に戻っていた。
先生が車の雑誌をテーブルに置いたので、私もいじっていたスマホを伏せた。
先生は眼鏡をクイッとした。
「あ、あ、そっか。ふーん」
一挙一動がかっこよすぎて変な返事をしてしまう。先生は濃い顔立ちをしている。眉毛と髭は濃く、毎日剃るが大変だと言っていた。日本人というよりイギリス人のような顔立ち。諒太郎くんはというと兄より少し薄くした感じで、爽やか系の顔。顔の系統は違うのに、やっぱり兄弟だからか似ている。眼鏡をかけたら一瞬見分けがつかない。でも諒太郎くんの顔の方が女子受けするかなあ?体格も諒太郎くんは細マッチョっぽかったし、、
諒太郎くんも大人になったらもっとかっこよくなったり…?
あれ、なんで私、諒太郎くんのこと考えてるの?
「ねえ、りか」
「は、はい?」
先生は私を呼んだにもかかわらず、視線を落としながら眼鏡を外したりかけたり、雑誌に手をかけたり、そんな手持ち無沙汰な沈黙が数秒間続いた。
「りか、俺と、俺と、いや、なんでもない」
え!?
今の告白だよね?
絶対に告白だよね?
なんで言ってくれないの?
「え?言ってよ」
とりあえず催促。
「いや、なんでもない」
なんで?
私から言おうかな。そうしようかな。