この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
家庭教師とその弟
第1章 先生いらっしゃい
「今日はなんの日なの?」
先生は何かを悟ったらしく、そう聞いてきた。
「え、」
心なしか先生の顔が赤らんでいる気がする。どうして?恥ずかしいのは、私の方なのに。
というか、一番答えられない質問がきた。答えるとしたら、こうだ。「告白の日です」馬鹿馬鹿しい。そこで「はい、返事はNOです」なんか冗談でも言われて終わったらどうするんだ。せめて好きと言いたい。言わせてほしい。
私が答えられずにいると、先生は両手で首を掴んできた。今度は少し怖い表情になっている。まってこれ、親指を喉に当てたら死ぬやつだ。当てられてないけど。なんだか殺されそう。全主導権が先生に渡った感覚に陥る。
「んっ」
なにかが我慢できなくて変な声が出る。
距離は15、10cmと近づいてくる。このままじゃ死ぬ。気絶は絶対にする。
私の心臓は破裂しそうなくらい血液を循環させていた。
「あ、じゃあ野菜、ああえっと私、カレーなら食べます」
意味のわからない言葉が次々と出た。とりあえず、これはまずい。赤信号が頭でガンガン響く。
「あっちにケーキ屋が建ちますが、どこがいいでしょうか?」
こういったことは、最近、先生と授業していて度々あった。みこの数々の作戦のせいで大人の階段上りそうな瞬間がたーくさんあった。怖くていつもはぐらかしてしまう。今はドアが開いていてほぼ廊下だし。
でもちょっと今回は意味不明すぎたかな?
「先ほど申しましたように…」
「はい?ふふ、ふははは!」
先生の手が離れて、呪縛が解ける。先生には相当うけたらしく、爆笑していた。私はまだ体が熱い。高熱だ。涙も出ている。
お母さんが部屋を出て行くと、先生はすかさず私に覆い被さる。私がみこに言われた作戦を先生に頼んだことだ。でも、こんなに近付かなくても…
まあ、これはここ1週間のいつものことなんだ。
私のほぼ真上に被さり、眼鏡の奥の綺麗な瞳で私をじっと見つめる。一種の儀式だった。
このとき私は半分金縛りだ。
声だって出ない。
私の首筋を先生の右手が這う。触れるか触れないかのタッチなので金縛りの体が勝手に動いてびくんと跳ねる。
恥ずかしくて目を瞑りたいのにできない。じっと目を見つめていなければならない。んだけど…駄目だもう無理。
先生は何かを悟ったらしく、そう聞いてきた。
「え、」
心なしか先生の顔が赤らんでいる気がする。どうして?恥ずかしいのは、私の方なのに。
というか、一番答えられない質問がきた。答えるとしたら、こうだ。「告白の日です」馬鹿馬鹿しい。そこで「はい、返事はNOです」なんか冗談でも言われて終わったらどうするんだ。せめて好きと言いたい。言わせてほしい。
私が答えられずにいると、先生は両手で首を掴んできた。今度は少し怖い表情になっている。まってこれ、親指を喉に当てたら死ぬやつだ。当てられてないけど。なんだか殺されそう。全主導権が先生に渡った感覚に陥る。
「んっ」
なにかが我慢できなくて変な声が出る。
距離は15、10cmと近づいてくる。このままじゃ死ぬ。気絶は絶対にする。
私の心臓は破裂しそうなくらい血液を循環させていた。
「あ、じゃあ野菜、ああえっと私、カレーなら食べます」
意味のわからない言葉が次々と出た。とりあえず、これはまずい。赤信号が頭でガンガン響く。
「あっちにケーキ屋が建ちますが、どこがいいでしょうか?」
こういったことは、最近、先生と授業していて度々あった。みこの数々の作戦のせいで大人の階段上りそうな瞬間がたーくさんあった。怖くていつもはぐらかしてしまう。今はドアが開いていてほぼ廊下だし。
でもちょっと今回は意味不明すぎたかな?
「先ほど申しましたように…」
「はい?ふふ、ふははは!」
先生の手が離れて、呪縛が解ける。先生には相当うけたらしく、爆笑していた。私はまだ体が熱い。高熱だ。涙も出ている。
お母さんが部屋を出て行くと、先生はすかさず私に覆い被さる。私がみこに言われた作戦を先生に頼んだことだ。でも、こんなに近付かなくても…
まあ、これはここ1週間のいつものことなんだ。
私のほぼ真上に被さり、眼鏡の奥の綺麗な瞳で私をじっと見つめる。一種の儀式だった。
このとき私は半分金縛りだ。
声だって出ない。
私の首筋を先生の右手が這う。触れるか触れないかのタッチなので金縛りの体が勝手に動いてびくんと跳ねる。
恥ずかしくて目を瞑りたいのにできない。じっと目を見つめていなければならない。んだけど…駄目だもう無理。