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運命の恋人
第3章 間宮 智之
本社から来たのは、幸村 晃一くん、といって。
僕より3つ下の25歳。
一目見た時から、好みのタイプどストライク 直球ど真ん中で。久々にドキドキした。
どうしよう、絶対ノンケなのに!

仕事は落ち着いてたけど、ベテランの宮本さんの抜けた穴を埋めるのは結構大変で。
でも幸村クンも、本社でしっかり経理課員として仕事を覚えてる人材だったから、新人にイチから仕事を教える訳じゃない。ヘルプに来てくれたのが彼で良かった、と思った。

皆幸村クンを歓迎してるのに、忙しさと疲弊で歓迎会を開く余力も無かった。

僕は、それも気の毒だと思ったけど、イチバンは幸村クンともっと近づきたかった。

聞いたわけじゃないけど、きっと彼はノンケだし、この想いが成就するとは思えない。
だけど、仲良くなりたい。一歩、近寄りたい。
そんな気持ちもあった。

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