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運命の恋人
第3章 間宮 智之
次は冷やした生酒と肴はクリームチーズ。

「コレは生酒。意外だけど、合うから。」

個包装のチーズのアルミパッケージを剥いて皿に乗せ、塩をほんの少し振る。
こんな食べ方したことないんだろう。やっぱり恐る恐る口に運び、味わうと目を見開いた。

「美味いですね!」

「でしょ。本当はね、新鮮な刺身とかでいきたいとこだけど、なかなか難しいから、試行錯誤して辿り着いたの。けど、ネットとかにも出てて、なんだ俺の発見じゃなかったんだー、って残念だった」

「いや、コレ人に聞かずに辿り着いたら感動しますって!」

「でしょ?」

興奮気味に評価してくれる幸村クンに、僕も嬉しくなって笑った。

「そろそろなんか食う?腹減ってるよね。」

「はい。」

「じゃ、テキトーにやっといて。チーズまだあるから食べちゃってもいいし。塩だけ舐めても呑めるから。」
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