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運命の恋人
第3章 間宮 智之
普通なら、酔った同僚にこんなことしたら、もう会社には居られない。ウチ呑みに誘って酔い潰して襲うなんて噂が立ったら社会的信用も失墜する。そんなことくらい、わかってたのに…だから、会社の人と、特に好みのコとウチで2人きりになる状況は、今まで敢えて作らなかったのに…幸村クンがカッコよすぎて、最近日照りだったのも手伝って、僕も呑みすぎて、判断を誤った。
だけど幸村クンは、軽蔑したような目じゃなかった…
「…上手く、言えないんですけど…大変かもしれないけど、いつか、いい恋が出来るといい、ですね」
「そんなこと、言われたの初めてだ…」
自分は、普通じゃないと思ってた。ヒトに迷惑かけてるわけじゃない、と思う一方で、どっかでまだ、男は、女性を好きになるのが当然で、自分はそこから外れた規格外の不良品なんだ、っていう負い目があった。
だけど幸村クンは、軽蔑したような目じゃなかった…
「…上手く、言えないんですけど…大変かもしれないけど、いつか、いい恋が出来るといい、ですね」
「そんなこと、言われたの初めてだ…」
自分は、普通じゃないと思ってた。ヒトに迷惑かけてるわけじゃない、と思う一方で、どっかでまだ、男は、女性を好きになるのが当然で、自分はそこから外れた規格外の不良品なんだ、っていう負い目があった。