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運命の恋人
第3章 間宮 智之
カットが終わって、店を出たのが17時前。
サービスのカフェラテをのみながら、下北の街を歩いた。20時まであと3時間…
無視して帰るか、それとも待っとくのか…

気まずい、けど。
あわよくば、サトシさんにまた抱いて貰えるんじゃないか、ていう欲がないとは言えなかった。
…最近、ご無沙汰だからね…

サトシさんとの経験は、初めてだったから、比較対象もなくて、衝撃で、記憶が美化されてるだけなのかもしれない、とも思いながら、どこかで、またあのセックスが出来るんじゃないか、って期待してる自分もいる。

それに、優美ちゃんが、今どうしてるのか。
それをきちんと聞いておきたい、気持ちもあった。
正直、それは怖かった。
だけど、僕には、事実を聞いて、きちんと受け止める責任もある….そう思った。

だから。

僕は近辺で時間を潰して、約束の時間を待った。



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