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運命の恋人
第3章 間宮 智之
20時を10分ほど過ぎた頃。
携帯が鳴る。

「もしもし」

「間宮クン?俺。今どこに居るの?帰っちゃった?」

僕は、店からほど近いカフェにいた。
お腹が空いたから、そこでゴハンを食べてたのだ。
待ってた方がイイかな、とも思ったけど、きちんと約束したわけでもないし、どうでもよかった。

サトシさんがゴハンを食べてる横で呑んでりゃ済む話だ、と思った。

店の名前を告げると、OK、と言って、サトシさんは電話を切った。5分もせずに、店に来た。

「ここ、オムライス美味いんだよね。俺も食べよう。すぐ済むから待ってて。」

オムライスをオーダーし、少しして運ばれてきたオムライスをかきこんだ。

「もっとゆっくり食べた方が…」

「あー、職業柄かな。食べんの早いの、俺」

そう言って、ニッ、と笑うサトシさんは、なんていうか、子供みたいだった。
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