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運命の恋人
第3章 間宮 智之
食事を終えて、サトシさんの行きつけのバーに連れて行かれた。

そこで呑みながら、

「…サトシさん、あの、なんで、今日、僕を誘ったんですか?」

サトシさんは目をパチパチさせて。

「間宮クンが、好みのタイプだから?ナンパしちゃいけない?」

ナンパだったのかよ…
僕は深い溜息をついた。

「なんか….あんな思わせ振りな言い方するから…何かと思うじゃないですか…」

「間宮クン、今恋人いるの?」

「…それは…個人情報なんで。」

「いないんだね。」

ぐっ…

「ま、居るならナンパには乗ってこないでしょう。無視して帰るよね、フツー。」

サトシさんは水割をクーッと飲み干し、マスターにお代わりを要求する。

「今フリーならさぁ、俺で手打たない?」

人懐こい笑顔で微笑み、顔を覗き込んでくる。
更に畳み掛けるように

「カラダの相性は悪くないと思うんだよね、俺たち。」

ドクン!と心臓が高鳴った。
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