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運命の恋人
第3章 間宮 智之
「俺最近ヤッてなくてさぁ…オトコ日照りなんだよねぇ…」

サトシさんはまたネコみたいな妖しい笑顔で、僕のデニムの膝を、指でくるくると撫でる。

カウンターの下、他からは死角になってるから、気づかれないだろう絶妙な角度で、その指は膝からどんどん上に上がってきて、内腿の上で遊びだした。

「…っ……」

僕は堪えるのに必死で。
その様子を楽しむように、サトシさんは悪戯っぽく笑って。尚も指の遊戯は続く。
更にサトシさんの悪戯はエスカレートして。耳にフーっと息が吹きかけられた…
ぁン…耳弱いのに…


…ダメ。これ以上されたら、勃っちゃう…

「解りました!1回だけ、ですからね…」

ゾクゾクする腰を深呼吸でなんとか落ち着けながら、僕たちはバーを後にした。
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