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第1章 朋会

「あ、あぁ、もちろん、再婚するときは、ちゃんと報告するよ…けど、あの子は、そんなんじゃない。」

私の突っ込みに明らかに動揺しながらも否定する。

「じゃあ、ナニ？」

「…えっと、そう、家政婦さん…」

はぁ？誤魔化し方が下手すぎんのよ。

「お腹の大きい家政婦なんて聞いたことないけど。」

私は目を細めてちらっと順ちゃんを睨んだ。

「イロイロ事情があるんだよ。朋には関係ない話だ。」

出た、オトナの事情。
オトナって人種はそうやっていつだって、自分のボキャブラリーで説明しきれないことをはぐらかして逃げるんだわ。

「…順ちゃんは、そうやって私のこといつまでも子供だと思ってるんでしょう？私がオトナになる前に、さっさと結婚しちゃって…諦めかけたら奥さんが亡くなって、不謹慎だって思いながら、どっかでまだチャンスが、巡ってくるんじゃないかって思ってる自分がいて…」

「え？ちょ、朋、お前ナニ言ってんの？」