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運命の恋人
第1章 朋会
半ば強引に彼女を連れて、近くのカフェに引きずり込む。

「やめて下さい!警察呼びますよ⁉︎」

うん、この状況で突っ込まれるのは確実に君だから。

「呼びたければどうぞご自由に」

そう言い切ったら大人しくなった。

入った店はセルフカフェだったから、取り敢えず座らせ、

「飲み物は、コーヒーかココア、どっちにする?」

「…ココア」

「ホットとアイスどっち?」

「…ホットで…」

「OK、ここで待ってて。」

ちんまりと、椅子に座った彼女は、もうあのヤバい目はしてなくて。意気消沈、という感じだった。
僕はホットコーヒーとココアをのせたトレイを持って席に戻る。
彼女が、バッグから財布を出して、

「お幾らですか?」

というので笑ってしまった。
こんな時は律儀なのか。

「いいよ、このくらい。僕が強引に連れてきたんだから。で。さっきの家族連れは君とどういう関係?元カレとかなの?」

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