パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 朋会

思いっきりプライベートなこと聞いてんなぁ、と我ながら呆れつつ、
本来職務上こんなこと聞かないし、君個人の事情なんて、興味もない。ただね、君の様子が尋常じゃなかったからだよ？と心の中で言い訳した。

「結婚の、約束をしてたのに…」

彼女がポツリと呟く。

婚約破棄？そりゃまた気の毒な…と思ったけど、彼女はまだ21だ。
相手の男性が幾つかは知らないけど、ランドセルを背負った男の子が一緒に居たぞ？てことは結構前に結婚してるってことじゃないのか？
それとも子供は奥さんの連れ子とかなのか？

「あの人たちは、何年くらい前に結婚したの？」

「3年…今年4年目…晃一は私にも懐いてて、高校卒業したらあの子のママになるって決めてたのに…」

…ということは、一緒に居た女性はもう1人小さい方の子の母親で、上の子は男性の連れ子。
バツイチか何かの父子家庭の後妻に入る予定だったのが、別の人と再婚してしまった、ってことか。