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運命の恋人
第1章 朋会
そしてデート当日。
10時半に車で家の前まで迎えに行くと、彼女はバッグの他に大きなトートバッグを持っていた。
車に乗るのに一瞬持つと、えらく重くて、何が入ってるんだ?と不思議に思った。
車を走らせながら、後部座席に置いたトートの中身を確認した。
「あれ何が入ってるの?」
「お弁当です。お茶も入れてきたから重くなっちゃって」
「お弁当?」
「昔、家族とお弁当持って行ったんです。この時期は沢山お花が咲いててすごく綺麗なの!外で食べると美味しいでしょ、ご飯って」
と無邪気に笑う。
正直、彼女とのデートで弁当持って何処かに行ったことなんかなくて、どう反応したものか分からなかった。
学生の時、サークルとか仲間内でバーベキューする、とかいう時に女子がおにぎり作って持ってきてポイント上がる、みたいなのはあったけど。
あと彼女の家で食事を作ってもらう、のは何度かあったな…でも、弁当はなかった。
てっきり現地でハーブ料理を食べるもんだと思ってたのに。
慣れない展開にイニシアチブを手放しかけて焦る自分が居た。
10時半に車で家の前まで迎えに行くと、彼女はバッグの他に大きなトートバッグを持っていた。
車に乗るのに一瞬持つと、えらく重くて、何が入ってるんだ?と不思議に思った。
車を走らせながら、後部座席に置いたトートの中身を確認した。
「あれ何が入ってるの?」
「お弁当です。お茶も入れてきたから重くなっちゃって」
「お弁当?」
「昔、家族とお弁当持って行ったんです。この時期は沢山お花が咲いててすごく綺麗なの!外で食べると美味しいでしょ、ご飯って」
と無邪気に笑う。
正直、彼女とのデートで弁当持って何処かに行ったことなんかなくて、どう反応したものか分からなかった。
学生の時、サークルとか仲間内でバーベキューする、とかいう時に女子がおにぎり作って持ってきてポイント上がる、みたいなのはあったけど。
あと彼女の家で食事を作ってもらう、のは何度かあったな…でも、弁当はなかった。
てっきり現地でハーブ料理を食べるもんだと思ってたのに。
慣れない展開にイニシアチブを手放しかけて焦る自分が居た。