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運命の恋人
第1章 朋会
好みのタイプじゃなかった。
デートも成り行きみたいなもんだ。
だけど、素の彼女は、今まで出会ったことないくらい、素直で可愛いコだった。

彼女が好きだ…そう思った。

園内の散策をしながら、途中カフェでハーブのジェラートを食べた。
そして夕方、またロープウェーで街に戻る。

ゴンドラの中で2人きり。
すれ違う上りのゴンドラにも人は乗ってなかった。

僕は、そっと彼女を引き寄せ、軽くキスをする。

山崎さんは目の下を染め、

「課長…」

と呟いた。

「お弁当、美味しかったから、コッチも食べてみたくなった。こういう時くらい名前で呼んで?ケントって。僕の名前は、望月 健人だよ。」

「…健人、さん…」

「はい。よくできました。朋会ちゃん」

再び唇を重ねる。
余韻を楽しみ、離れると、彼女は真っ赤になって俯いてしまった。

キスくらいでこのザマか。
本当に初心なんだなぁ…

イロイロ、教えたくなるじゃないか。
彼女の受け答え全てが男の独占欲を刺激する。他の男に触れさせたくない。
僕の心に火がついた。
そして、彼女との真剣な交際が始まる。
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