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運命の恋人
第2章 昌希
父さんはひとつ息をはいて。
ホチキス留めされた数枚の紙を差し出した。
それは、戸籍謄本だった。
抄本じゃなく謄本だから、家族全員のが書いてある。
1枚目には父さんの欄、そしてその次にあったのが、幸村瞳、という名前で、2010年夏に結婚、2012年夏に死亡のため除籍、とあった。
これ?
その次が兄貴。2011年生まれで父の欄に父さんの名前、母の欄には上にあった幸村瞳という人の名前。
そして、母さんの名前。
2014年の冬に結婚、最後が俺。2015年5月生まれ、父は父さん、母は母さん。
俺は、父さんと母さんの子で、兄貴は母さんの子供じゃない…腹違いってやつ?
「その謄本にある通り、昌希は、私達の子供で、幸村家の次男だ。それは、揺るぎない事実だよ。だけど、父さんと母さんが出会った時、母さんのお腹には既にお前が居た。」
ホチキス留めされた数枚の紙を差し出した。
それは、戸籍謄本だった。
抄本じゃなく謄本だから、家族全員のが書いてある。
1枚目には父さんの欄、そしてその次にあったのが、幸村瞳、という名前で、2010年夏に結婚、2012年夏に死亡のため除籍、とあった。
これ?
その次が兄貴。2011年生まれで父の欄に父さんの名前、母の欄には上にあった幸村瞳という人の名前。
そして、母さんの名前。
2014年の冬に結婚、最後が俺。2015年5月生まれ、父は父さん、母は母さん。
俺は、父さんと母さんの子で、兄貴は母さんの子供じゃない…腹違いってやつ?
「その謄本にある通り、昌希は、私達の子供で、幸村家の次男だ。それは、揺るぎない事実だよ。だけど、父さんと母さんが出会った時、母さんのお腹には既にお前が居た。」