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運命の恋人
第2章 昌希
「正確に言うと、その前に深谷に会った時に、恋人ともうすぐ結婚する、お腹に赤ちゃんが居ると、聞いてたんだ。そんな矢先の事故だった。」
「死んだ友達の子供を妊娠してる女と結婚して、養ってやってるってこと?なんの人助けだよ⁉︎そうやって父親面して俺の事ずっと騙してたの?兄貴は知ってるんだろ?ずっと母さんのこと名前で呼んでるし!俺だけ知らなくて…!」
「昌希‼︎」
母さんが叫んで、俺たちの声を聞いたらしい兄貴が仏間に飛び込んできた。
「何?どうしたの⁉︎」
父さんに促され、兄貴も仏間に残る。所在無げに俺の横にちょこんと座った。
「騙してたと言われればそうなるのかな。人助けのつもりで母さんと結婚した訳じゃない。父さんも大変だったんだ。奥さんを事故で亡くして、周りの人たちに助けられながらだったけど、晃一を1人で育ていくのが。晃一が保育園に行ってる間はいいとしても、小学校に上がれば拘束時間も短くなるし、片親より、両親が揃ってたほうがいい。再婚も視野に入れながら、それでも仕事と家事と育児の毎日で、結婚相手を探す余裕なんかなかった。」
「死んだ友達の子供を妊娠してる女と結婚して、養ってやってるってこと?なんの人助けだよ⁉︎そうやって父親面して俺の事ずっと騙してたの?兄貴は知ってるんだろ?ずっと母さんのこと名前で呼んでるし!俺だけ知らなくて…!」
「昌希‼︎」
母さんが叫んで、俺たちの声を聞いたらしい兄貴が仏間に飛び込んできた。
「何?どうしたの⁉︎」
父さんに促され、兄貴も仏間に残る。所在無げに俺の横にちょこんと座った。
「騙してたと言われればそうなるのかな。人助けのつもりで母さんと結婚した訳じゃない。父さんも大変だったんだ。奥さんを事故で亡くして、周りの人たちに助けられながらだったけど、晃一を1人で育ていくのが。晃一が保育園に行ってる間はいいとしても、小学校に上がれば拘束時間も短くなるし、片親より、両親が揃ってたほうがいい。再婚も視野に入れながら、それでも仕事と家事と育児の毎日で、結婚相手を探す余裕なんかなかった。」