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運命の恋人
第2章 昌希
そして、俺の趣味の分析データは監督やコーチの目にも止まり、監督からは選手より指導者向きだと言われていた。
そんな、高2の夏…
夏休みも終わりに近づいたある日、熱中症対策で早めに切り上げられた部活帰り。
体育館の鍵を返しに職員室に行くと、担任の菅野に呼び止められる。
「お、幸村。いいところに来た。2学期からウチのクラスに転入する、小谷由香さんだ。小谷、ウチのクラスのクラス委員の幸村。わからないことがあったらなんでも聞けばいい。親切に教えてくれるから。で、ついでに校内の案内と、ジュンク堂も案内してやってくれ。教科書届いてるみたいだから。」
転入生…高2って、しかも2学期からってまたビミョーだな、と思った。
しかし菅野のヤツ…サラッと面倒くさいコト押し付けてきやがった…何がついでだ。ちっともついでじゃないっての。
俺は心の中で舌打ちしながら、それでも転入生に罪はないから、無言でぺこりと頭を下げる。
それが俺と、由香の出会いだった…
そんな、高2の夏…
夏休みも終わりに近づいたある日、熱中症対策で早めに切り上げられた部活帰り。
体育館の鍵を返しに職員室に行くと、担任の菅野に呼び止められる。
「お、幸村。いいところに来た。2学期からウチのクラスに転入する、小谷由香さんだ。小谷、ウチのクラスのクラス委員の幸村。わからないことがあったらなんでも聞けばいい。親切に教えてくれるから。で、ついでに校内の案内と、ジュンク堂も案内してやってくれ。教科書届いてるみたいだから。」
転入生…高2って、しかも2学期からってまたビミョーだな、と思った。
しかし菅野のヤツ…サラッと面倒くさいコト押し付けてきやがった…何がついでだ。ちっともついでじゃないっての。
俺は心の中で舌打ちしながら、それでも転入生に罪はないから、無言でぺこりと頭を下げる。
それが俺と、由香の出会いだった…