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運命の恋人
第2章 昌希
歩きながら、小谷さんがポツリと呟く。
「幸村くんも、心の中では私のこと軽蔑してるんでしょ…」
「別に軽蔑なんかしてないよ。」
「…ホントに…?」
「ただ、嘘は良くないとは、思う。」
「………」
「嘘ってひとつじゃないでしょ。もちろん、人を騙したり傷つけたりするような嘘は良くない。でもそうじゃない、例えば、誰かを守るためとか、がっかりさせないためにつく嘘もある。自分を守る為とか…小谷さんのは、別に人に迷惑をかけたり、傷つけたわけじゃない。それでも嘘つくのってしんどいでしょ。何気なくついた嘘を守るために、どんどん重ねなきゃいけなくなって。しまいには抱えきれないくらい重くなる。だから、一回しか会わない人とサラッと話す時とかならいいのかもしれないけど、学生生活とか、同じ会社内とか、限られた人間関係の中でその嘘を守っていくのって大変だと思うんだ。特に学校なんて、どこで誰が繋がってるかわかりにくいからボロが出やすい。出来るならつかない方がいい。」
「…騙されたとかは、思わないんだ」
「幸村くんも、心の中では私のこと軽蔑してるんでしょ…」
「別に軽蔑なんかしてないよ。」
「…ホントに…?」
「ただ、嘘は良くないとは、思う。」
「………」
「嘘ってひとつじゃないでしょ。もちろん、人を騙したり傷つけたりするような嘘は良くない。でもそうじゃない、例えば、誰かを守るためとか、がっかりさせないためにつく嘘もある。自分を守る為とか…小谷さんのは、別に人に迷惑をかけたり、傷つけたわけじゃない。それでも嘘つくのってしんどいでしょ。何気なくついた嘘を守るために、どんどん重ねなきゃいけなくなって。しまいには抱えきれないくらい重くなる。だから、一回しか会わない人とサラッと話す時とかならいいのかもしれないけど、学生生活とか、同じ会社内とか、限られた人間関係の中でその嘘を守っていくのって大変だと思うんだ。特に学校なんて、どこで誰が繋がってるかわかりにくいからボロが出やすい。出来るならつかない方がいい。」
「…騙されたとかは、思わないんだ」