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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第1章 揺れる気持ち
“そうだ。凪の合格発表見て、そのまま凪と……”
耳まで真っ赤に染まってゆく
「やっと思い出したか」
凪は呆れたようにため息をついた
「お、お母さんには連絡したの!?」
「ああ」
「学校には!?」
「っせーな、したよ」
もう少し可愛らしい彼女を見ていたかったのにそんな確認ばかりで若干イラつく凪
だがそれもすぐに意地悪な笑みに変わった
「お前が寝てる間にな」
美和はますます顔を赤らめて凪から目を反らすと、服を着ようと起き上がった
「……っ!」
脚の間に僅かな痛みが走る
凪は一瞬見せた美和の表情を見逃さなかった
「大丈夫か?」
「う、うん……」
“私、本当にしちゃったんだ……凪と……”
なんだか悪いことをした気分だ
「ホントに大丈夫か?」
ぼうっと黙り込んでしまった美和を凪が覗き込む
「だ、大丈夫!」
今更そんなこと言ったって仕方ない
美和は明るく笑って自分の服を引き寄せた
「……」
背後で着替える凪を感じながら、初めての記憶が甦る
幸せだった
でも−−−