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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第7章 合わないカケラ
「こないだ美和ちゃんを見かけたよ。なんか別人みたいだった。それに……他の男の人と一緒だった」
“リュウだろうな”
龍青の方が自分より良いだろうと言いつつ、実際それで美和が楽しそうに過ごしていると聞くとどうしようもなくイラつく
「別れたの?」
“…ったく……”
陽菜乃も美和も、なんだって普通なら聞きにくいようなことを平気で聞く
“つか美和の親からなんも聞かされてないのか?”
凪も行って初めて告げられたことを考えるとそうかもしれない
「なんか違うよね……お兄ちゃんが辛そうなのはともかく、美和ちゃんがあんなすぐに吹っ切れたみたいに他の男の人と付き合えるわけないし」
“しかも野球部だった人と”
やはり陽菜乃の勘は鋭い
これだけ言い当てただけでも凄いのに、陽菜乃はさらに続けた
「事故にあったことと…なんか関係あるのかな?」
これにはさすがの凪も目を丸くした
「お前……」
「やっぱり、そうなんだ」
「あ、いや……」
慌てて否定しようとするがもう遅い
「何があったの?」
どうやら事故のことは知っているがそれでどうなったのかは知らないらしい