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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第7章 合わないカケラ
「龍青……?」
なんだかいつもと様子が違う
「僕なら美和に辛い思いさせたりしない! 何があっても!
美和が僕を好きだって言ってくれて、僕も美和が好きなら何の問題もないじゃないか!」
彼女が離れていったらという焦りと恐怖で龍青は我を忘れた
「ちょ、龍青!?」
掴みかかられて美和は小さく悲鳴をあげる
“もういっそ……”
いっそ強引に奪ってしまえと、龍青は美和を無理やり押さえつける
彼女が自分を受け入れればどうせ一緒になるのだから同じこと
もしそうでないのなら、自分の前から消える前に証を残しておきたい
「りゅうせ…っ……んー!」
唇を塞がれ、龍青の舌が捻じ込まれる
“違うっ……違う龍青じゃない!”
美和は脚をばたつかせて必死の抵抗を試みる
“私の好きな人は…好きだった人は……こんなじゃなかった!”
「……!」
暴れる美和を押し倒し、龍青は彼女の服を引き剥がそうとした
美和の目が見開き、体の動きが止まる
やっと受け入れてくれたのかと、龍青は笑って唇を離した