この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても~追憶~
第51章 三年目のデート5(再編済)
「それはだめな事なのかな…?」
悲痛な面持ちをされ、泉夏は怯む。
「いや…だめ、じゃない。けど…っ」
ずるい。
そんな表情《かお》をしないで欲しい。
そんな表情《かお》をされたら、まるで自分が悪者みたいだ。
もう泣きたくないから、お願いしてる。
嬉しさからだとしても、きっと彼を困らせてしまうから。
だから『だめ』って、そう言ってるのに-。
「…先生は、なんでそんなにいつもいつも、私を喜ばせられるの?」
消え入りそうな声音で泉夏が呟けば、秀王は息を呑んだ。
「俺が?」
「そう」
「泉夏に笑顔でいて欲しいとは常に思っているけれど…正直、喜ばせるどころか、哀しませてきた事の方が遥かに多い。だから-」
-残念ながら、それは出来ていない。
自嘲の色が、秀王の双眸に濃く表れる。
「…先生は知らないだけだよ」
僅かに開《あ》いた彼の唇から自責の吐息が漏れるのを目の当たりにし、泉夏は告げた。
悲痛な面持ちをされ、泉夏は怯む。
「いや…だめ、じゃない。けど…っ」
ずるい。
そんな表情《かお》をしないで欲しい。
そんな表情《かお》をされたら、まるで自分が悪者みたいだ。
もう泣きたくないから、お願いしてる。
嬉しさからだとしても、きっと彼を困らせてしまうから。
だから『だめ』って、そう言ってるのに-。
「…先生は、なんでそんなにいつもいつも、私を喜ばせられるの?」
消え入りそうな声音で泉夏が呟けば、秀王は息を呑んだ。
「俺が?」
「そう」
「泉夏に笑顔でいて欲しいとは常に思っているけれど…正直、喜ばせるどころか、哀しませてきた事の方が遥かに多い。だから-」
-残念ながら、それは出来ていない。
自嘲の色が、秀王の双眸に濃く表れる。
「…先生は知らないだけだよ」
僅かに開《あ》いた彼の唇から自責の吐息が漏れるのを目の当たりにし、泉夏は告げた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


