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桜の季節が巡っても~追憶~
第52章 誕生日の贈り物1(再編済)
そんな風に思ってもらっていいのに。
頼ってもらって構わないのに。
でもそんな彼女だから、自分はこんなにも好きで。
なんでもしてあげたくって。
本当に、こんなに可愛いひとはどこを探してもいない。
秀王が愛しさを改めて感じていれば、ぽつりと呟かれた。
「…龍と同じ」
そのすぐ一秒後に、泉夏は慌てて口を噤む。
そうっと彼を見れば、目が合い。
まずかったかな?-焦りが見事に出てしまっていたらしく、苦笑を返される。
「龍貴?」
自分から続きは話せないだろうと思い、秀王は自分から名前を出してやった。
泉夏は躊躇いながらも認めた。
「龍も昔から、私をどこかに連れて行ってくれても、絶対に私にお金を出させてくれない」
「だろ?俺が特別なんじゃない。それが普通だよ」
「でも。お礼もいらないって言うんだよ。御馳走になったらせめて『ありがとう』ぐらい言いたいじゃない?」
「うん。でもあいつらしいよ」
泉夏の不服そうなそれに、秀王は大きく肩を揺らした。
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