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桜の季節が巡っても~追憶~
第52章 誕生日の贈り物1(再編済)
歩道の青信号が点滅し始め、ふたりで歩みを止める。
「先生、怒った?私、先生のプライドを傷付けてしまった?」
自分自身の発言が急に不安になる。
失言だっただろうか-隣りに佇む彼を、恐る恐る窺う。
「プライド?」
秀王は不思議そうに、泉夏を見た。
「悪気があったわけじゃないの。先生は優秀で完璧なひとだから、お仕事をきちんとして、それに見合うだけの対価をもらってるのは知ってる。…その、少ないとか思ってじゃないの。そういう心配をして言ったんじゃなくて」
自分の分くらいは自分でお金を払えるようになりたい-申し訳なくて。
その気持ちだけでもう十分、嬉しくて。
だから-。
言い淀む泉夏の頭上に、掌が乗せられた。
「怒ってもいないし、そんなプライドも最初から持ち合わせていない」
いつ見ても非の打ちどころのない秀麗なその顔。
いつだって自分を大きく掻き乱す。
頭を優しく撫でられて、頬が見る間に火照る。
「先生、怒った?私、先生のプライドを傷付けてしまった?」
自分自身の発言が急に不安になる。
失言だっただろうか-隣りに佇む彼を、恐る恐る窺う。
「プライド?」
秀王は不思議そうに、泉夏を見た。
「悪気があったわけじゃないの。先生は優秀で完璧なひとだから、お仕事をきちんとして、それに見合うだけの対価をもらってるのは知ってる。…その、少ないとか思ってじゃないの。そういう心配をして言ったんじゃなくて」
自分の分くらいは自分でお金を払えるようになりたい-申し訳なくて。
その気持ちだけでもう十分、嬉しくて。
だから-。
言い淀む泉夏の頭上に、掌が乗せられた。
「怒ってもいないし、そんなプライドも最初から持ち合わせていない」
いつ見ても非の打ちどころのない秀麗なその顔。
いつだって自分を大きく掻き乱す。
頭を優しく撫でられて、頬が見る間に火照る。

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