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桜の季節が巡っても~追憶~
第52章 誕生日の贈り物1(再編済)
「…せ、せんせ」
乾いた声を絞り出す。
「青信号に…なったよ?」
泉夏が告げれば、秀王はばつが悪そうに笑った。
「そうみたいだな」
本音を言えば、もう少し彼女に触れていたい気持ちはあったけど。
背後に並んだ人達の通行の妨げになってはいけない。
繋いだ手を引き、再び歩き出す。
歩調を合わせ。
指を絡め。
車道から遠い側を歩かせてくれる。
初めて手を繋いだ夜から、必ず。
さり気ない気遣いを、今一度泉夏が嬉しく思っていると、秀王が開口した。
「俺が仕事をして稼いだお金は、自分の楽しみの為に使っていいんだよね?」
「先生のお給料は、先生が全部自分の好きに使っていいに決まってる。だから-」
-気持ちだけ、ありがたくもらっておく。
何を今更な事を訊いてくるのだろう-不審に思いつつ同意したのだが、泉夏の答えを受けた秀王は相好を崩した。
乾いた声を絞り出す。
「青信号に…なったよ?」
泉夏が告げれば、秀王はばつが悪そうに笑った。
「そうみたいだな」
本音を言えば、もう少し彼女に触れていたい気持ちはあったけど。
背後に並んだ人達の通行の妨げになってはいけない。
繋いだ手を引き、再び歩き出す。
歩調を合わせ。
指を絡め。
車道から遠い側を歩かせてくれる。
初めて手を繋いだ夜から、必ず。
さり気ない気遣いを、今一度泉夏が嬉しく思っていると、秀王が開口した。
「俺が仕事をして稼いだお金は、自分の楽しみの為に使っていいんだよね?」
「先生のお給料は、先生が全部自分の好きに使っていいに決まってる。だから-」
-気持ちだけ、ありがたくもらっておく。
何を今更な事を訊いてくるのだろう-不審に思いつつ同意したのだが、泉夏の答えを受けた秀王は相好を崩した。

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