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桜の季節が巡っても~追憶~
第53章 誕生日の贈り物2(再編済)
偶然近くにあった、ジュエリーショップ。
ライトを浴びてきらきら輝く店頭の指輪やネックレスに自然、目が惹き付けられた。
その華やかさに思わず頬が緩みかけた時。
それを見計らったように、半ば強引に店の前まで連れて行かれた。
物欲しそうな顔を一瞬でもしてしまった自分を、泉夏はすぐさま恥じた。
羞恥から急いで謝罪と否定をしようとしたのに、遮られる。
『俺が決めてもいい?』
店の前で立ち止まり、秀王は呟いた。
『明日でまた暫くお別れだから、今日は時間が許す限り泉夏と楽しく過ごしたいんだ。なのに決められないまま、いつまでもこうしていたら、折角のデートの時間が減ってく一方だ』
『…』
『だからもう、俺が泉夏に贈りたいって思うものを、勝手に決めてしまってもいい?』
済まなさや恥ずかしさ-様々なものとひとり戦い、泉夏が何も言えずにいると、不意に秀王の表情が和らいだ。
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