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桜の季節が巡っても~追憶~
第55章 出発前の甘い夜2(再編中)
「泉夏の事は、忘れる事も記憶が薄れる事も絶対ないけれど。でも現実の泉夏に触れていられるのは、今夜がとりあえず最後だから。だから泉夏を一晩中抱き締めて、泉夏の寝顔をずっと見て…ぎりぎりの時間まで、泉夏との思い出でいっぱいにしておこうって」
ー初めての夜と同じように。
自分を凝視する泉夏に微笑み、秀王は続ける。
「本音は…本当は寝顔じゃない泉夏を見ていたいって思ってたけど、それは自分の我儘でしかなくて。朝から講義が入ってる事を知ってて、一晩中起きていて欲しいだなんて言えなかった。…でも、言い出す勇気がないままいたら、泉夏が俺の気持ちをあっさり代弁してくれた」
秀王は吐露した。
「泉夏の手前、思慮深い大人を演じてたけど。『講義にきちんと出席するように』だなんて、もっともらしい台詞も吐いたけれど。内心は、滅茶苦茶喜んでた。寝ないで過ごしたいなんて…俺が何倍も思ってた。でも自分からは言えなくて。…もしも泉夏が先に言ってくれたならって、狡い思いがあった事は否めない。そして実際その通りになったわけだけど…全然かっこ良くないな。俺はいつでも泉夏に助けられてる」
自嘲する秀王に、泉夏は幾度も横に首を振った。
ー初めての夜と同じように。
自分を凝視する泉夏に微笑み、秀王は続ける。
「本音は…本当は寝顔じゃない泉夏を見ていたいって思ってたけど、それは自分の我儘でしかなくて。朝から講義が入ってる事を知ってて、一晩中起きていて欲しいだなんて言えなかった。…でも、言い出す勇気がないままいたら、泉夏が俺の気持ちをあっさり代弁してくれた」
秀王は吐露した。
「泉夏の手前、思慮深い大人を演じてたけど。『講義にきちんと出席するように』だなんて、もっともらしい台詞も吐いたけれど。内心は、滅茶苦茶喜んでた。寝ないで過ごしたいなんて…俺が何倍も思ってた。でも自分からは言えなくて。…もしも泉夏が先に言ってくれたならって、狡い思いがあった事は否めない。そして実際その通りになったわけだけど…全然かっこ良くないな。俺はいつでも泉夏に助けられてる」
自嘲する秀王に、泉夏は幾度も横に首を振った。

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