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桜の季節が巡っても~追憶~
第55章 出発前の甘い夜2(再編中)
「そんなまるで義務のように思ってなくても大丈夫だよ」
笑い声が、胸を通して耳に響いてくる。
「呼んで欲しいなんて言った手前、今更かもだけど。なるようになればそれでいい。そんな無理矢理じゃなくて。そんな急がなくっても」
-本当だよ。
告げられ、泉夏は彼の胸から頭を上げた。
「一日中呼んでくれる日が、いつか来たらいいな」
その嘘偽りない笑みに、またしても泣きそうになってしまう。
この至近距離でいきなり顔を背けたら、それこそ不審がられてしまう。
泉夏は急いで、秀王の唇を自分のそれで塞いだ。
咄嗟の事に驚いていた彼の舌先が、やがて泉夏に触れた。
涙を抑える為だった故の行為が、いつしか本格的になってゆく。
「ん…しゅう…」
熱い吐息を漏らしながら自分を呼ばれ-身震いするほどの喜びが迫まってくる。
迷いなく、言葉を発していた。
「泉夏…明日の夜、俺に逢いに来て?」
彼女の唇を解放し、秀王は願った。
「毎晩、いつも待ってる。こんなに待ってるのに…でもまだ、ただの一度も逢えた事はない」
瞳孔を見開いた泉夏に、秀王は淋しげに微笑んだ。
笑い声が、胸を通して耳に響いてくる。
「呼んで欲しいなんて言った手前、今更かもだけど。なるようになればそれでいい。そんな無理矢理じゃなくて。そんな急がなくっても」
-本当だよ。
告げられ、泉夏は彼の胸から頭を上げた。
「一日中呼んでくれる日が、いつか来たらいいな」
その嘘偽りない笑みに、またしても泣きそうになってしまう。
この至近距離でいきなり顔を背けたら、それこそ不審がられてしまう。
泉夏は急いで、秀王の唇を自分のそれで塞いだ。
咄嗟の事に驚いていた彼の舌先が、やがて泉夏に触れた。
涙を抑える為だった故の行為が、いつしか本格的になってゆく。
「ん…しゅう…」
熱い吐息を漏らしながら自分を呼ばれ-身震いするほどの喜びが迫まってくる。
迷いなく、言葉を発していた。
「泉夏…明日の夜、俺に逢いに来て?」
彼女の唇を解放し、秀王は願った。
「毎晩、いつも待ってる。こんなに待ってるのに…でもまだ、ただの一度も逢えた事はない」
瞳孔を見開いた泉夏に、秀王は淋しげに微笑んだ。

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