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桜の季節が巡っても~追憶~
第56章 ふたりとも好き1(再編済)
「随分賑やかだけどなんの話?」
振り向けば、大樹《だいき》が笑って立っていた。
「あ、伊東君」
ちょうど良かったと言わんばかりに、麻衣は大樹に向き直る。
「聞いてよ、有栖川先生の話だよ~!」
「有栖川…先生?」
刹那。
大樹の声音と表情が硬くなったのは-きっと、気のせいなんかじゃない。
「ちょっ…麻衣!」
泉夏は焦って、麻衣を止めた。
大学一年生の頃からの片想いをずっと知っており、事あるごとに応援してくれていた親友。
長い片恋がようやく実を結んだ時、両想いになった報告を真っ先にした。
自分の事のように喜んで祝福してくれた。
感極まって涙が零れれば、麻衣もまたつられて泣き出した。
ふたりして抱き合い、そして笑った。
麻衣以外のクラスメートや友達に訊かれれば-『彼氏がいる』という事実は、隠さず告げている。
ただし、その相手がかつての先生だった事まではまだ話せていなかった。
振り向けば、大樹《だいき》が笑って立っていた。
「あ、伊東君」
ちょうど良かったと言わんばかりに、麻衣は大樹に向き直る。
「聞いてよ、有栖川先生の話だよ~!」
「有栖川…先生?」
刹那。
大樹の声音と表情が硬くなったのは-きっと、気のせいなんかじゃない。
「ちょっ…麻衣!」
泉夏は焦って、麻衣を止めた。
大学一年生の頃からの片想いをずっと知っており、事あるごとに応援してくれていた親友。
長い片恋がようやく実を結んだ時、両想いになった報告を真っ先にした。
自分の事のように喜んで祝福してくれた。
感極まって涙が零れれば、麻衣もまたつられて泣き出した。
ふたりして抱き合い、そして笑った。
麻衣以外のクラスメートや友達に訊かれれば-『彼氏がいる』という事実は、隠さず告げている。
ただし、その相手がかつての先生だった事まではまだ話せていなかった。

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