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桜の季節が巡っても~追憶~
第56章 ふたりとも好き1(再編済)
告白に大樹は目を見張っていたが、必然的にその相手が誰かも察したらしかった。
それから何かを深く尋ねてこられたわけじゃないけれど。
彼も自分と『先生』の関係を知る、数少ない人物となった。
後は言わずもがな-『先生』との仲を、最後の最後で取り持ってくれたひと。
恋を実らせてくれた張本人。
彼とこういう仲になった今でも、とっても大事で大切なひと。
だから、三人だけ-自分達の関係を、きちんと知っているのは。
もう知られているのだから、今更-そうも思うけど。
かつて自分を好きだと言ってくれたひと。
気持ちは受け入れられないと断ってから、まだそんなに日は経っていない。
例え自分の口からじゃなくとも『彼氏』との話は、出来るならあまり聞かせたくない。
自分の想像に過ぎないけれど-いい気持ちはあまりしないんじゃないかって。
それは龍貴も同じだけど。
本当の気持ちは所詮、本人にしか分かりっこないけれど。
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