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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「俺について来るに決まってるだろ」
一蹴され、泉夏は顔を上げた。
「たかだかプリン一個に謝ってきたりさあ。ごめんはいらないって言ってあるだろ」
「ごめ…いや、でもだっていつもだし」
居心地悪そうに泉夏がしていれば、龍貴はきっぱりと拒絶してくる。
「だってもいらない」
いよいよ泉夏は何も言えなくなる。
「俺が今まで暗い夜道をお前ひとりで帰らせた事、一度でもあったか?」
「…ない、です」
「なら。余計な事考えないで、黙ってついてくりゃいいじゃん」
-早く来い。
口調はぞんざいだったが-コンビニの灯りに照らされたその双眸は間違いなく、優しかった。
泉夏は込みあげる嬉しさを隠す事なく、深く頷いた。
「…うん」
-うん、龍。
数歩駆けて、彼の隣りに並ぶ。
そんな泉夏を龍貴は満足げに一瞥し、首元に指を入れネクタイを緩めた。
「龍。仕事の帰りなの?」
「まあな」
「毎日遅くまで大変だね」
「日付が変わる頃に帰る時に比べれば、どうって事ない」
「身体大丈夫?無理しないでね」
泉夏が気遣えば、龍貴は面白そうに片頬を上げた。
一蹴され、泉夏は顔を上げた。
「たかだかプリン一個に謝ってきたりさあ。ごめんはいらないって言ってあるだろ」
「ごめ…いや、でもだっていつもだし」
居心地悪そうに泉夏がしていれば、龍貴はきっぱりと拒絶してくる。
「だってもいらない」
いよいよ泉夏は何も言えなくなる。
「俺が今まで暗い夜道をお前ひとりで帰らせた事、一度でもあったか?」
「…ない、です」
「なら。余計な事考えないで、黙ってついてくりゃいいじゃん」
-早く来い。
口調はぞんざいだったが-コンビニの灯りに照らされたその双眸は間違いなく、優しかった。
泉夏は込みあげる嬉しさを隠す事なく、深く頷いた。
「…うん」
-うん、龍。
数歩駆けて、彼の隣りに並ぶ。
そんな泉夏を龍貴は満足げに一瞥し、首元に指を入れネクタイを緩めた。
「龍。仕事の帰りなの?」
「まあな」
「毎日遅くまで大変だね」
「日付が変わる頃に帰る時に比べれば、どうって事ない」
「身体大丈夫?無理しないでね」
泉夏が気遣えば、龍貴は面白そうに片頬を上げた。

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