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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「二十年も付き合ってきてそんなんじゃ、一生どきどきし続けなきゃいけないじゃん」
-俺に会う度に。
その扇情的な双眸に、泉夏の鼓動は二倍増しで速まる。
「やっぱ有栖川先生よりもかっこいいかも-」
-そう思った?
揶揄され、泉夏の頬は火照ってゆく。
「…お、おもってない」
「そう?」
「先生の方がかっこいい…前もそう言ったじゃん」
俯き加減で、泉夏は告げる。
「龍は…二番目にかっこいいよ」
相当の勇気で喋ったそれに、恥ずかしさは上乗せされる一方だった。
「…ふうん?」
刹那の間を空け、龍貴は吸い込んだセブンスターの白煙を窓の外へ吐き出した。
灰皿で煙草を揉み消しながら、独り言のごとく呟く。
「俺、二番目って好きじゃないんだよね」
「え?」
泉夏が問い返せば、龍貴の真っ直ぐな両眼に捉えられた。
「知ってるだろ?」
「…知ってる」
どんな時でも。
どんな事でも。
一番上にいなきゃ意味がない-そう思ってる事、勿論知ってるけど。
眉間に皺を寄せ、黙りこくってしまった泉夏に、龍貴は薄く苦笑した。
-俺に会う度に。
その扇情的な双眸に、泉夏の鼓動は二倍増しで速まる。
「やっぱ有栖川先生よりもかっこいいかも-」
-そう思った?
揶揄され、泉夏の頬は火照ってゆく。
「…お、おもってない」
「そう?」
「先生の方がかっこいい…前もそう言ったじゃん」
俯き加減で、泉夏は告げる。
「龍は…二番目にかっこいいよ」
相当の勇気で喋ったそれに、恥ずかしさは上乗せされる一方だった。
「…ふうん?」
刹那の間を空け、龍貴は吸い込んだセブンスターの白煙を窓の外へ吐き出した。
灰皿で煙草を揉み消しながら、独り言のごとく呟く。
「俺、二番目って好きじゃないんだよね」
「え?」
泉夏が問い返せば、龍貴の真っ直ぐな両眼に捉えられた。
「知ってるだろ?」
「…知ってる」
どんな時でも。
どんな事でも。
一番上にいなきゃ意味がない-そう思ってる事、勿論知ってるけど。
眉間に皺を寄せ、黙りこくってしまった泉夏に、龍貴は薄く苦笑した。

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