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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
元々『言いたい事があるくせに、はっきりしない態度』が大嫌いな性分。
加えて、さっきの言いかけてやめられていた一件。
あれだって、一体何の事だと思ってた。
それでもなんだか言いにくそうな雰囲気に、彼にしては珍しく、それ以上の追及をしないでおいたのだ。
そんな経緯もある為、一度ならず二度までもとなると、これ以上の煮え切らない態度は見過ごせない。
「俺に嘘や誤魔化しなんて一切通用しないの-」
-知ってるよな?
距離をとったとは言え、所詮隣りの席。
すぐさま息がかかるまで顔を近付けられて、分かっている事を大前提の確認をされる。
セブンスターと香水の匂いに迫られ、いよいよ泉夏は進退窮まる。
口を迂闊に滑らせ、かつ、挙動不審な態度をとってしまった自分を呪う他ない。
水滴のついたグラスを両手で握り締め、泉夏が固まっていれば、まさに天の助けのような弾んだそれが届いた。
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