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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
『大分減ってきた』?-疑惑の目を泉夏は隣りに送る。
彼と一緒に食事をした事は何度もあるが、アルコールを伴う飲食は実は初めてだったりする。
だからお酒を飲む量が少なくなってきてるのかどうかは、実際知らない。
でも、煙草は-頭が痛くなる。
「…龍ももうあんまり若くないんだから、ほんとに少しは身体を労わった方がいいよ」
無駄だと思いつつ告げれば、当の本人は一瞬瞳孔を開き-次いで頬を微かに吊り上げた。
「永遠のハタチだって言ったろ」
「…心はそうでも。身体は誤魔化し利かなくなってくるって」
「まあ、ほんのちょっとは?もしかしたらそうかもな」
「もしかしたらじゃなくて、そうだって」
「でもそんな事言うなら、あれだ。有栖川先生だってそうじゃん」
突如思い出したように、龍貴はその名を口にした。
「先生だって俺と同い年だし?段々おじさんになりつつあるって事だよなあ」
しみじみ呟く龍貴に泉夏は黙っておれず、異を唱えた。
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