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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
「たぶらかされても、弄ばれてもいないっつーのっ。人聞きの悪い事言わないでよ。麻衣もそこで頷かないー!」
泉夏は弾かれたように叫ぶ。
「あんなに優しい先生が、そんな事するわけがない。いつも私の都合に合わせて、メールや電話をくれる。時差があるんだし無理しないでって言っても『自分の一番の楽しみだから、無理でもなんでもない。自分がしたくてそうしてる』って。さり気なく、いつも車道から遠い側を私に歩かせてくれる。手を繋ぎたいってお願いしたら、毎回欠かさず繋いでくれるようになった。歩くスピードも、食事の時間も…先生は何も言わないけれど、遅い私に合わせてくれてるのがよく分かる。申し訳なくて急ごうとすると『泉夏を独り占めしてもうちょっと見ていたいから、あんまり早く食べ終わったらだめだ』って。…気休めでもなんでもなくて、多分ほんとにそう思ってくれてる。『泉夏の行きたい場所が自分も行きたい場所だ』って、デートの場所もほとんど全部選ばせてくれた。それから-」
一気に捲し立て。
泉夏はそこで口を噤んだ。
泉夏は弾かれたように叫ぶ。
「あんなに優しい先生が、そんな事するわけがない。いつも私の都合に合わせて、メールや電話をくれる。時差があるんだし無理しないでって言っても『自分の一番の楽しみだから、無理でもなんでもない。自分がしたくてそうしてる』って。さり気なく、いつも車道から遠い側を私に歩かせてくれる。手を繋ぎたいってお願いしたら、毎回欠かさず繋いでくれるようになった。歩くスピードも、食事の時間も…先生は何も言わないけれど、遅い私に合わせてくれてるのがよく分かる。申し訳なくて急ごうとすると『泉夏を独り占めしてもうちょっと見ていたいから、あんまり早く食べ終わったらだめだ』って。…気休めでもなんでもなくて、多分ほんとにそう思ってくれてる。『泉夏の行きたい場所が自分も行きたい場所だ』って、デートの場所もほとんど全部選ばせてくれた。それから-」
一気に捲し立て。
泉夏はそこで口を噤んだ。

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