この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
「…流川」
眉間に深い皺を寄せた『笹木君』が唸る。
「え、ごめん。私、何か-」
-おかしい事言った?
泉夏が焦って訊き返せば、男子達の大袈裟過ぎる溜め息が重なった。
「流川と有栖川先生が付き合ってるって聞いた時も、相当驚いたけど。今の発言はその上を行くな」
顔を見合わせ、囁き合う。
「大抵ののろけ話は笑って聞き流してやるつもりだったけど、それは無理だ、流川」
その場の意見が見事に一致した。
「聞いてるこっちが恥ずかしくなる」
「もう何も喋らなくていい」
口々に呆れられ。
泉夏は声を張り上げた。
「全然のろけてない。ただ本当の事を-」
「『本当の事』だって言い切ってる時点で十分『のろけてる』だろ」
爆笑され、泉夏の頬は焼けるように熱くなった。
「有栖川先生がアメリカに帰っちゃった日、散々大学でのろけ話を聞かされたんだよー!あの時はまだ誰も知らなかったから、私ひとりで相手して、朝からほんと大変だったんだからー!」
どうやら丸く収まってくれそうな周りの様子に一安心し。
今まで沈黙を守ってきた麻衣が、満を期して話に加わってきた。
眉間に深い皺を寄せた『笹木君』が唸る。
「え、ごめん。私、何か-」
-おかしい事言った?
泉夏が焦って訊き返せば、男子達の大袈裟過ぎる溜め息が重なった。
「流川と有栖川先生が付き合ってるって聞いた時も、相当驚いたけど。今の発言はその上を行くな」
顔を見合わせ、囁き合う。
「大抵ののろけ話は笑って聞き流してやるつもりだったけど、それは無理だ、流川」
その場の意見が見事に一致した。
「聞いてるこっちが恥ずかしくなる」
「もう何も喋らなくていい」
口々に呆れられ。
泉夏は声を張り上げた。
「全然のろけてない。ただ本当の事を-」
「『本当の事』だって言い切ってる時点で十分『のろけてる』だろ」
爆笑され、泉夏の頬は焼けるように熱くなった。
「有栖川先生がアメリカに帰っちゃった日、散々大学でのろけ話を聞かされたんだよー!あの時はまだ誰も知らなかったから、私ひとりで相手して、朝からほんと大変だったんだからー!」
どうやら丸く収まってくれそうな周りの様子に一安心し。
今まで沈黙を守ってきた麻衣が、満を期して話に加わってきた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


