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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
恐らく結婚していないのは、左手薬指に存在しない指輪が教えてくれていた。
だけど恋人もいないとなると-それは、意外だった。
結婚はともかく『そういう相手』は、当然いるだろうと思ってた。
だから、彼の答えは俄かには信じられない。
「そんな憐みの目で見てくるなよ。泣きたくなるだろ」
あまりにも真剣な複数の双眸に囲まれて、龍貴は苦笑いした。
「若いっていいよなー」
龍貴はしみじみ呟く。
「俺もお前らぐらいの頃はなー。今じゃ三百六十日働き詰めで、リア充とは程遠い」
「え、マジで龍貴さんフリー?凄くもてそうなのに」
『ササキ君』が疑問を呈す。
「『凄くもてる』に決まってんだろ。それを生かす時間が圧倒的に足りないだけだ」
「あ、ですよね…」
ここまで言い切られると、逆に清々しい。
『ササキ君』の質問は早々に終了した。
「幼稚園の頃から、バレンタインの日は朝から家の前に行列が出来たもんだ」
-自慢じゃないけど。
断りは一応入ったが、自慢以外に聞こえない。
胸を張る龍貴に『ササキ君』は曖昧な笑いで応える。
だけど恋人もいないとなると-それは、意外だった。
結婚はともかく『そういう相手』は、当然いるだろうと思ってた。
だから、彼の答えは俄かには信じられない。
「そんな憐みの目で見てくるなよ。泣きたくなるだろ」
あまりにも真剣な複数の双眸に囲まれて、龍貴は苦笑いした。
「若いっていいよなー」
龍貴はしみじみ呟く。
「俺もお前らぐらいの頃はなー。今じゃ三百六十日働き詰めで、リア充とは程遠い」
「え、マジで龍貴さんフリー?凄くもてそうなのに」
『ササキ君』が疑問を呈す。
「『凄くもてる』に決まってんだろ。それを生かす時間が圧倒的に足りないだけだ」
「あ、ですよね…」
ここまで言い切られると、逆に清々しい。
『ササキ君』の質問は早々に終了した。
「幼稚園の頃から、バレンタインの日は朝から家の前に行列が出来たもんだ」
-自慢じゃないけど。
断りは一応入ったが、自慢以外に聞こえない。
胸を張る龍貴に『ササキ君』は曖昧な笑いで応える。

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