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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
「お兄さん…失恋、って」
眉を寄せる麻衣の姿に、泉夏はぎょっとする。
大樹との事はほぼ包み隠さず話してあるが、彼との一連の出来事は親友には伝えていない。
だから彼がいわゆる『失恋』をした事は、麻衣にとっては、初めて知らされる事実と言えば事実であった。
有無を言わさず押し付けられたチョコレートの山を、中高生時代は友達や部活の仲間達に配りまくってどうにか消費していた。
だが大学生になってからは親友の手前、なんとなく渡しづらく-大学で配るのは控えていたのだ。
その為ここ数年は、流川家だけでは最早どうする事も出来ず、ご近所に分配しまくっていたのはまた別の話。
女なら無条件に誰にでもいい顔をしておきながらその実じつ、もらったものはほとんど自分では食べてもいない。
手作りに至っては『怖い』などと、平気でのたまう人間だ。
こんな血も涙もない正体を知ってもなお、まだ『変わらず好き』なのだろうか-疑問が湧き起こる。
眉を寄せる麻衣の姿に、泉夏はぎょっとする。
大樹との事はほぼ包み隠さず話してあるが、彼との一連の出来事は親友には伝えていない。
だから彼がいわゆる『失恋』をした事は、麻衣にとっては、初めて知らされる事実と言えば事実であった。
有無を言わさず押し付けられたチョコレートの山を、中高生時代は友達や部活の仲間達に配りまくってどうにか消費していた。
だが大学生になってからは親友の手前、なんとなく渡しづらく-大学で配るのは控えていたのだ。
その為ここ数年は、流川家だけでは最早どうする事も出来ず、ご近所に分配しまくっていたのはまた別の話。
女なら無条件に誰にでもいい顔をしておきながらその実じつ、もらったものはほとんど自分では食べてもいない。
手作りに至っては『怖い』などと、平気でのたまう人間だ。
こんな血も涙もない正体を知ってもなお、まだ『変わらず好き』なのだろうか-疑問が湧き起こる。

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