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桜の季節が巡っても~追憶~
第58章 ふたりとも好き3(再編済)
「お兄さんはかっこ悪くなんかありません。情けなくもない。最高に『かっこいい男』です。お兄さんほどすてきなひと、そうそういませんよ。自信持って下さい」
「ありがと麻衣ちゃん。ちょっと元気出てきた」
力説する麻衣に圧倒されかけたが、やがて龍貴は破顔した。
感謝の意を述べられて、軽くなる心とは正反対に、麻衣の口調は刺々しくなってゆく。
「お兄さんの溢れ出る男の色気に見向きもしないなんて、ほんとどんだけの女なんですか。そんな馬鹿女と付き合わないで、結果的に大正解ですよ。お兄さんに相応しいひとは他にもっと沢山います」
親友の言う事は限りなく正しいが、あまりにも手厳しい。
知らずに喋っているとは言え、泉夏の胸を容赦なく抉ってくる。
『馬鹿女』はここにいます-心の中で謝りながら、泉夏はひとり耐えるしかない。
『そりゃもう、この俺が惚れるぐらいだから『最高にいいオンナ』に決まってる』
『失恋した相手』とは言え、褒め称えたはずだった。
故に『馬鹿女』呼ばわりされたら『悪く言うな』と怒ってもいいところだろう。
でもそこは麻衣の言う事。
加えて『女に本気で腹は立たない』と常々明言しているだけあって、龍貴は苦笑するだけだった。
「ありがと麻衣ちゃん。ちょっと元気出てきた」
力説する麻衣に圧倒されかけたが、やがて龍貴は破顔した。
感謝の意を述べられて、軽くなる心とは正反対に、麻衣の口調は刺々しくなってゆく。
「お兄さんの溢れ出る男の色気に見向きもしないなんて、ほんとどんだけの女なんですか。そんな馬鹿女と付き合わないで、結果的に大正解ですよ。お兄さんに相応しいひとは他にもっと沢山います」
親友の言う事は限りなく正しいが、あまりにも手厳しい。
知らずに喋っているとは言え、泉夏の胸を容赦なく抉ってくる。
『馬鹿女』はここにいます-心の中で謝りながら、泉夏はひとり耐えるしかない。
『そりゃもう、この俺が惚れるぐらいだから『最高にいいオンナ』に決まってる』
『失恋した相手』とは言え、褒め称えたはずだった。
故に『馬鹿女』呼ばわりされたら『悪く言うな』と怒ってもいいところだろう。
でもそこは麻衣の言う事。
加えて『女に本気で腹は立たない』と常々明言しているだけあって、龍貴は苦笑するだけだった。

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