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桜の季節が巡っても~追憶~
第59章 決断と独占の果て1(再編中)
「元気だった?」
『分かり切った質問』なのは百も承知。
毎日のようにメールを交わし、パソコンの画面越しであれ、互いの顔を見ながら会話をしてきた。
改めて訊く必要などないのだけど。
「…うん」
秀王の問いに、泉夏は力強く首を振った。
『昨日、スカイプで話したじゃない』-そんな野暮な事は、勿論言わない。
スマートフォンやパソコンのモニターを介してではなく。
今こうして抱き合っている恋人の口から直接聞きたい。
それらは完全に、似て非なるものだった。
泉夏の返答に秀王は満足し、彼女の髪にそっと触れた。
「髪…伸びたね」
「うん」
「とてもいい匂いもする」
「…うん」
「初めて嗅ぐ香りのような気がするんだけど…もしも間違ってたらごめん」
「…うん」
「俺をどうこう言えない。泉夏もさっきから『うん』ばっかりだ」
今度は秀王が笑う番だった。
『分かり切った質問』なのは百も承知。
毎日のようにメールを交わし、パソコンの画面越しであれ、互いの顔を見ながら会話をしてきた。
改めて訊く必要などないのだけど。
「…うん」
秀王の問いに、泉夏は力強く首を振った。
『昨日、スカイプで話したじゃない』-そんな野暮な事は、勿論言わない。
スマートフォンやパソコンのモニターを介してではなく。
今こうして抱き合っている恋人の口から直接聞きたい。
それらは完全に、似て非なるものだった。
泉夏の返答に秀王は満足し、彼女の髪にそっと触れた。
「髪…伸びたね」
「うん」
「とてもいい匂いもする」
「…うん」
「初めて嗅ぐ香りのような気がするんだけど…もしも間違ってたらごめん」
「…うん」
「俺をどうこう言えない。泉夏もさっきから『うん』ばっかりだ」
今度は秀王が笑う番だった。

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