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桜の季節が巡っても~追憶~
第59章 決断と独占の果て1(再編中)
「そんなに入念に確認しなくても大丈夫なんだからって、迷わずドアを開けそうになった。やっと手が届く距離まで来たのに、この期に及んでまだ焦らすような事をって。…でも多分、きっと、俺の為にしてくれてるんだって直前で気付いて、どうにか手を引っ込めた」
泉夏は首を傾げる。
彼が何を言っているのか的確に分からず、いまいち反応のしようがない。
けれど曖昧ながらも、なんだか嫌な予感も少々して。
こんな時の勘は案外馬鹿に出来ない-特別な事を言われたわけじゃないのに、鼓動は速まる。
見えない不安に泉夏が戸惑っていれば、秀王は言葉を呑み込んだ。
それきり口を噤んでしまった彼に泉夏はいよいよ焦り、先を促そうとする。
身体を幾分離し、覗き込むように見れば、視線の先で彼は惑っているようだった。
けれどそれも数秒の事。
こんなにも間近でひたすら待たれたら-秀王は黙っている事を放棄した。
泉夏は首を傾げる。
彼が何を言っているのか的確に分からず、いまいち反応のしようがない。
けれど曖昧ながらも、なんだか嫌な予感も少々して。
こんな時の勘は案外馬鹿に出来ない-特別な事を言われたわけじゃないのに、鼓動は速まる。
見えない不安に泉夏が戸惑っていれば、秀王は言葉を呑み込んだ。
それきり口を噤んでしまった彼に泉夏はいよいよ焦り、先を促そうとする。
身体を幾分離し、覗き込むように見れば、視線の先で彼は惑っているようだった。
けれどそれも数秒の事。
こんなにも間近でひたすら待たれたら-秀王は黙っている事を放棄した。

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