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桜の季節が巡っても~追憶~
第59章 決断と独占の果て1(再編中)
「空港から駆け足でタクシーに乗って来たんだ。ほんの僅かの差に過ぎないのは分かってたけど、少しでも早く泉夏に逢いたかったから。それから部屋に入ってすぐに泉夏から電話をもらって、居ても立っても居られなくなってしまった。部屋の中を意味なくうろうろして…最終的にはドアのすぐ側で待ち構えてなんかして」
ーもうほんと、恥ずかしいな。
傍から見たらきっと滑稽であっただろう自分の姿を回想し、秀王は困ったように笑った。
そんな彼の一面を伝え聞き-泉夏は気恥ずかしくなってしまう。
自分がそうであるように心躍らせて。
自分と同じように、じっとなどしていられなかった。
そんな彼の想いを改めて認識し、こそばゆさが迫ってくる。
喜びのあまり、もう一度その胸に顔を埋うずめようとして-踏み止とどまる。
何かを悟った泉夏の様子に、秀王は笑みを重ね、言いにくそうに後を続ける。
「物音がしたんだ。廊下近くにいたし、何より静まり返った室内だったから、大した音じゃなかったけど確かに聞こえて。速攻でドアを開けたい気持ちを堪えて、インターフォンが鳴るのを待ってた。…けどいくら待っても一向に音沙汰がなくて、空耳だったんだろうかって心配になってしまって」
彼の告白に、泉夏はようやく合点がいく。
ーもうほんと、恥ずかしいな。
傍から見たらきっと滑稽であっただろう自分の姿を回想し、秀王は困ったように笑った。
そんな彼の一面を伝え聞き-泉夏は気恥ずかしくなってしまう。
自分がそうであるように心躍らせて。
自分と同じように、じっとなどしていられなかった。
そんな彼の想いを改めて認識し、こそばゆさが迫ってくる。
喜びのあまり、もう一度その胸に顔を埋うずめようとして-踏み止とどまる。
何かを悟った泉夏の様子に、秀王は笑みを重ね、言いにくそうに後を続ける。
「物音がしたんだ。廊下近くにいたし、何より静まり返った室内だったから、大した音じゃなかったけど確かに聞こえて。速攻でドアを開けたい気持ちを堪えて、インターフォンが鳴るのを待ってた。…けどいくら待っても一向に音沙汰がなくて、空耳だったんだろうかって心配になってしまって」
彼の告白に、泉夏はようやく合点がいく。

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