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桜の季節が巡っても~追憶~
第11章 朝帰りの出来事2
息子の視線を受け、百合子はばつが悪そうに、両頬を染めた。
成程ね-泉夏はようやく事情が呑み込める。
「起き立て早々『泉夏ちゃんが朝帰りしてたみたい!彼氏が出来たんじゃない!』って、まくしたてられても…なあ?」
灰皿でセブンスターを揉み消し、龍貴は苦笑いする。
その情景がまざまざと浮かんでくる泉夏もまた、苦笑するしかない。
どうりで、いつもよりも強制的に、お茶の一杯でも飲んで行って-そう、背中を押されたと思った。
時間がないとやんわり断ったのに、まあまあ、いいから-みたいな。
色々と聞き出したい事があったからなのね…。
百合子は慌てて、言い訳をしにかかる。
「ち、違うのよ、泉夏ちゃん。たまたまなの。新聞を取りに外に出たら、たまたま泉夏ちゃんが歩いてるのを発見して…!」
「うん、分かってるよ」
苦笑いを継続して、泉夏は頷く。
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