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桜の季節が巡っても~追憶~
第12章 朝帰りの出来事3
「まさか二股かけてんの?」
「ばっ…!」
馬鹿な事言わないで-怒鳴ろうとし、龍貴に先を越される。
「なんてな。…有栖川先生、帰って来てるの?」
青信号になり、静かに車を発進させた龍貴の顔が穏やかに、尋ねてくる。
ほんの一瞬、言葉に詰まってしまったが、泉夏はやがて正直に答える。
「…うん。昨日」
「良かったじゃん」
「…うん」
しかし、それ以上言葉は続かず、泉夏は口を噤んでしまう。
「何?」
泉夏の急激な失速に、龍貴は苦笑する。
冷静になって、よくよく考えてみれば、自分ってもの凄く失礼なのでは-その事実に突き当たる。
先生に逢いに行くのに、彼にわざわざ送ってもらっているなんて。
「ばっ…!」
馬鹿な事言わないで-怒鳴ろうとし、龍貴に先を越される。
「なんてな。…有栖川先生、帰って来てるの?」
青信号になり、静かに車を発進させた龍貴の顔が穏やかに、尋ねてくる。
ほんの一瞬、言葉に詰まってしまったが、泉夏はやがて正直に答える。
「…うん。昨日」
「良かったじゃん」
「…うん」
しかし、それ以上言葉は続かず、泉夏は口を噤んでしまう。
「何?」
泉夏の急激な失速に、龍貴は苦笑する。
冷静になって、よくよく考えてみれば、自分ってもの凄く失礼なのでは-その事実に突き当たる。
先生に逢いに行くのに、彼にわざわざ送ってもらっているなんて。

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