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桜の季節が巡っても~追憶~
第12章 朝帰りの出来事3
「…私、気が利かなくって。龍には、いつも、いつも、とっても良くして貰ってるのに。どうして私は、龍に何もしてあげられないんだろう?」
「え?だから、そういう事はいいんだって。見返りが欲しい訳でもなんでもないし…って、え、また!?」
なんとなく嫌な予感がして、ほんの僅か横目で泉夏を伺った龍貴は、見事的中してしまった最悪の事態に、眉を顰(しか)めた。
もう、これで何回目だよ-胸の奥で毒づくが、そんな事をしたところで、なんの解決にもならないのは彼自身がよく分かっていた。
「…なんでいっつも俺といる時に、お前は泣く訳?絶対わざとだろ?」
わざとなんかじゃないのも、よく分かっているけれど。
つい、愚痴ってしまう。
今は運転中で、手も目も決して離す訳にはいかない。
尚の事、これ以上、間違っても号泣に発展させてはならない。
その一心で、なんとか他に気を逸らさせようとする。
「絶対わざとなんかじゃないしっ…!」
「え?だから、そういう事はいいんだって。見返りが欲しい訳でもなんでもないし…って、え、また!?」
なんとなく嫌な予感がして、ほんの僅か横目で泉夏を伺った龍貴は、見事的中してしまった最悪の事態に、眉を顰(しか)めた。
もう、これで何回目だよ-胸の奥で毒づくが、そんな事をしたところで、なんの解決にもならないのは彼自身がよく分かっていた。
「…なんでいっつも俺といる時に、お前は泣く訳?絶対わざとだろ?」
わざとなんかじゃないのも、よく分かっているけれど。
つい、愚痴ってしまう。
今は運転中で、手も目も決して離す訳にはいかない。
尚の事、これ以上、間違っても号泣に発展させてはならない。
その一心で、なんとか他に気を逸らさせようとする。
「絶対わざとなんかじゃないしっ…!」

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