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桜の季節が巡っても~追憶~
第12章 朝帰りの出来事3
何か自分がやらかしてしまった覚えは、まるでないのだけれども。
だが。
いいのか悪いのか、泣きスイッチは別にあったようで、あっさり拒否される。
「違う。そうじゃないの。龍があんまりいつでも優しいから。だから私-」
説明している側から新たな涙が溢れてきて、どうしても顔を上げれない。
優しくしても泣くって勘弁!-龍貴は困窮極まる。
運転席側のシートベルトを外し、自由を利かせた後(のち)、
「先生には絶対言うなよ」
言って、龍貴は泉夏の座る助手席へ、自らの身体を滑り込ませた。
本来なら大人ひとり分の座席なので、ふたりでいるにはかなりの密着が必要だった。
「こんな事、二度もしたなんて知れたら俺、八つ裂きにされるからな」
だから有栖川先生には、今日の事も絶対、秘密だ-龍貴は泉夏をより近くに抱(いだ)き、囁いた。
「俺にこんな事されるより、先生のがずっといいだろ。なら、すぐに泣き止め。俺も死にたくない」
だが。
いいのか悪いのか、泣きスイッチは別にあったようで、あっさり拒否される。
「違う。そうじゃないの。龍があんまりいつでも優しいから。だから私-」
説明している側から新たな涙が溢れてきて、どうしても顔を上げれない。
優しくしても泣くって勘弁!-龍貴は困窮極まる。
運転席側のシートベルトを外し、自由を利かせた後(のち)、
「先生には絶対言うなよ」
言って、龍貴は泉夏の座る助手席へ、自らの身体を滑り込ませた。
本来なら大人ひとり分の座席なので、ふたりでいるにはかなりの密着が必要だった。
「こんな事、二度もしたなんて知れたら俺、八つ裂きにされるからな」
だから有栖川先生には、今日の事も絶対、秘密だ-龍貴は泉夏をより近くに抱(いだ)き、囁いた。
「俺にこんな事されるより、先生のがずっといいだろ。なら、すぐに泣き止め。俺も死にたくない」

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